人間は、いくつになっても生きかたを変えられます 日野原重明
2017.08.22
聖路加国際病院の名誉院長でいらした日野原重明さんが、前月7月18日にお亡くなりになりました。
この言葉は、日野原さんのフェイスブックにあった言葉です。
8月に入ってから、友人の寺報でもこの言葉が紹介されていて、なるほどなあと思いましたので、ご紹介します。
もとにある言葉は、以下のようです。
空を飛ぶ鳥は生まれつきの飛びかたを変えることはありません。動物も、這いかた、走りかたを変えることはない。
人間だけが生きかたを変えることができます。
鳥や動物にも「生きかた」はあると思いますが、考えて、自ら変えようとするのは、人間であることの意味と言ってもいいのかもしれません。
今の自分を変えたい、違う道も歩いてみたい、と思う人間は、本来、道を求めるという意欲を抱えているのでしょう。
かつて金子大栄という、私たち僧侶の大先輩が、「やり直しのきかぬ人生であるが、見直すことはできる」おっしゃったそうです。
今まで生きてきた歩みを帳消しにはできないけれど、その人生を見直し、生き方を変えることはできると、そういうことでしょうか。
テレビコマーシャルにもありますが…、「見直す」ということが大事なことですね。
できることなら、仏の教えに照らされて、自分の人生の歩みを見直してみる、そこに生き方を変えるきっかけがあるのだと思います。