住職の日記

住職の日記

12月の掲示板のことばと、住職の感想

2023.12.01

12月の掲示板のことば。

 

老・病・死を見て 世の非常を悟る

 

  『仏説無量寿経』

 
 
 
住職の感想です。

 

この言葉は、私たち真宗門徒の正依しょうえの経典、『仏説無量寿経』にある言葉です。

この言葉の背景には、お釈迦しゃかさまの出家の動機と言われている「四門出遊しもんしゅつゆう」の物語が伝えられています。

お釈迦さまが若かった(子どもだった)ころ、東の門から出たところ老人に出会い、自分もやがて老いることを知り怖くなって逃げ帰ります。

また、南の門から出て病人に出会い、自分もやがて病むことが怖くなり、西の門から出たら死人に出会い、自分もやがて死ぬことを知り怖くなってまた逃げ帰る。

そして北の門から出たところ、道を求めて生きる沙門しゃもんに出会い、「私はこのように生きたい」と願われ、それが出家の動機となったと伝えられています。

この時、ブッダとなる前のお釈迦さま(ゴータマ・シッダールタ)は、人間はやがて老い、病を得ることもあり、そして必ずそのいのちを終えてゆくという事実を知ったのです。

そして「つねあらず」、つまり、すべては移り変わってゆき、一瞬たりとも同じであることはない、ということを知ったのです。

私たちには、いつまでも今のままが続いて欲しいという執着の心があります。

老病死ろうびょうしの事実を知りながらも、できるだけ日常からは遠ざけて、その事実を受け止めることを先送りにしているのではないでしょうか。

お釈迦さまは、そのいのちの最後に、年老いて、病を得て、そして死んでゆく姿を見せることで、その事実を身をもって教えられました。

私たちも、身近にいる大切な方から教えられているのではないでしょうか。

老病死のいのちの事実を生きて往くことを私は「仏教の終活」と言っています。

« 一覧へ戻る

 _

LINEAJEg

YouTube`l

ʐ^M[

^@Jh@{莛

^@Jh

^@

̗t

ǂ݂ܐȁ@TOMOԂ

^@Jh

ӂcCb^[

Instagram

܂Ă

sJ_[

sJ_[
6月 2028
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
2028年5月29日 2028年5月30日 2028年5月31日 2028年6月1日 2028年6月2日 2028年6月3日 2028年6月4日
2028年6月5日 2028年6月6日 2028年6月7日 2028年6月8日 2028年6月9日 2028年6月10日 2028年6月11日
2028年6月12日 2028年6月13日 2028年6月14日 2028年6月15日 2028年6月16日 2028年6月17日 2028年6月18日
2028年6月19日 2028年6月20日 2028年6月21日 2028年6月22日 2028年6月23日 2028年6月24日 2028年6月25日
2028年6月26日 2028年6月27日 2028年6月28日 2028年6月29日 2028年6月30日 2028年7月1日 2028年7月2日

y[W擪