住職の日記

住職の日記

12月の「お寺の掲示板」と、住職の感想

2022.12.01

12月の掲示板のことばです。

 

 

平時の つながりづくりが

 

 非常時の セーフティネットになる

 

   NPO法人「むすびえ」湯浅誠

 

 

「むすびえ」とは、正確にはNPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ、と言います。

「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」ということをビジョン(未来像)に掲げています。

そして「こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整えます。こども食堂を通じて、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるようにします」ということを活動のミッション(使命)としています。

 

私が勤めていた「東本願寺真宗会館」(東京都練馬区)では、毎週月曜日に「ねりま子ども食堂」が開かれています。

そのご縁で、2021年4月、真宗会館に湯浅さんをお招きして講演会が開かれ、そこで、私はこの言葉をお聞きしました。

 

子どもたちが安心できる居場所として、つながり続けようとする気持ちを表していくことが大事なことだと話されましたが、私はお話を聞いていて、そこに、願われるべきお寺の姿を教えられたような気がしたのです。

 

お寺は非常時に行くところだと思われている方は多いと思います。

でも、本来のお寺は、平時の地域コミュニティの場として開かれていたのではないかと思います。

地域の人たちにとって、日常の場であったと思うのです。

 

弔いの場所を、あたりまえの日常の場所にしていきたいと願っています。

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