住職の日記

住職の日記

8月の「お寺の掲示板」と、住職の感想

2022.08.04

8月の掲示板のことば。

 

あなたとの 思い出が

 

   私を生かす

 

 早すぎた あなたの死すら

 

    私を生かす

 

「あなたはそこに」谷川俊太郎

 

住職の感想です。

 

ドキッとしますね。

前半は分かるような気がします。

友人との思い出であったり、好きだった人との思い出であったり、親や家族との思い出であったり・・・、それらの思い出が、生きる力となって、励ましとなって、今のこの私を生かしているという実感は誰にでもあるのではないでしょうか?

でも、後半です。

「早すぎた あなたの死」という言葉に、思考が固まってしまいます。

友人、連れ合い、家族・・・。考えただけでも辛いことです。

もしくは、経験された方もいらっしゃることでしょう。

私にもあります。

大切な人の死は、時に私を止めてしまうことがあります。

生きる意欲を奪い、生きがいを失い、笑うことを忘れてしまったかのような時間が流れます。

でも、悲しみの中でも、亡き方からのメッセージを受け取ることはできると思うのです。

それは、例えば通夜の時。

亡き方を前にして手を合わせ、私たちは亡き方から大切なことを受け取っているのではないでしょうか。

私たちは、亡き方を「仏さま」として手を合わせます。

それは、私の人生にとって大切なことを教えてくださるからです。

私たちを「本当に尊いこと」に出遇わせてくださるからです。

亡き方を「仏さま」として出遇い直し、今を生きる私たちが「仏さま」からのメッセージを受け取り、「本当に尊いこと」をよりどころにして生きて往くこと。

これが、ほんとうの供養だと思うのです。

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