年末にSMAPが解散してしまいましたね。
2017.01.03
2016年12月31日をもって、ジャニーズ事務所のアイドルグループ、「SMAP」が解散してしまいました。
楽しそうなグループでしたよねぇ。僕は、「SHAKE!」という曲あたりから、歌を聴くようになりました。あの仲間に入りたいなあ、と思ったことのある人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? (僕だけかな?)
ジャニーズ事務所にしては、一人ひとりが様々なことを試みながら、挑戦してきたように思います。
被り物をしたり、メイクをしたりして芸人顔負けのコントをするとか、バラエティ番組に出る、俳優としてドラマや映画に出る、トークで楽しませるなど、歌以外でも、僕たちが親しみを感じることができるようなキャラクターだったのではないでしょうか。
とても楽しそうに活動しているように感じていたので、残念ですね。
有名な楽曲に「世界に一つだけの花」があります。
この曲を作った槇原敬之さんが、お寺で修業した経験があるからでしょうか、仏教的な歌だといわれる面があります。
「ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」という歌詞があります。誰と比べる必要もない、一番になる必要もない、一人ひとりが唯一のかけがえのない存在なんだというメッセージが、多くの人の心に響いたのでしょう。
僕も、いいなあと思いました。仏教では、仏さまは「最上尊」ではなく「無上尊」だと教えられます。一番尊いのではなく、比べることなく尊い存在なのだと。
お釈迦さまは、生まれてすぐに7歩あるいて、天と地を指さし「天上天下 唯我独尊」と言われたと伝えられています。「天上天下において、ただ我独りにして尊し」と。
この「世界に一つだけの花」が流行っていた時、法事での法話でよくこの話をしていました。
でも、その時から僕が伝えたかったことは、「特別なオンリーワン」ということの受け止め方なのです。
人と比べる必要なく、自分は特別な存在なのだと、それだけでは孤立していってしまうことがあると思います。また、自分は自分だという殻に閉じこもってしまい、他の人と意見が異なった時に、「バン!」と、関係を断ち切ってしまうような心配というか、恐れがあります。
確かに人は、それぞれが特別なオンリーワンなのでしょう。
大事なことは、自分だけが特別なのではなくて、目の前の人も同じように特別な存在なのですね。一人ひとりが違うけれど、
私も、そしてあなたも、一人ひとりは違うけれど、共に尊い存在として認め合う、そのことが「天上天下 唯我独尊」ということの大切な受け止めだと思っています。
今後、この歌をSMAPが歌うことはないのだと思うと、寂しいですね…。