お寺カフェでの出会い
2021.09.17
昨日の「光明寺カフェ」で、嬉しいことがありましたので、ご紹介したいと思います。
玄関を閉めるギリギリ17時前にお見えになった方がいらっしゃいました。
その方は、2回目でした。
コーヒーが飲めない時間だったのですが、言いたかったことがあったようです。
その方は、おっしゃいました。
「先日はお話を聞いてくださって、ありがとうございました。いっぱいいっぱいのところ、助けていただきました」と。
二週間前の雨の日でした。
玄関が開いて、お顔を覗かせて、「誰でも入っていいのでしょうか?」と小さな声で尋ねられました。
お寺の玄関前に看板を立てているので、それをご覧になって開けてくださいました。
「もちろん、どうぞお入りください」とお声がけして入っていただきました。
その方は、訪問介護のお仕事をされていて、お約束のお宅の訪問時間まで20分ほどあるとのこと。
9月上旬なのにとても寒く、時間を潰そうにも雨が降っているし、少し温まりたかったということでした。
熱いコーヒーを飲みながら、大変なお仕事の現場のお話をされました。
慣れなくて、思うようにいかない。
精一杯やっているのに、依頼された方から冷たい言葉をかけられる。
先輩たちとの人間関係、など・・・。
時間が来てしまったので、約束のお宅に行かれましたが、お役目を終えて、またお見えになりました。
そして、続きをお話しされました。
僕と妻とで、お話をお聞きしていたのですが、大変なお仕事です。
そして再びお見えになり、「ありがとうございました」とおっしゃってくださったのです。
仕事も思うようにできないし、仲間にも理解されていない。
続けられるかなあ・・・、と思っていた時、お寺で「わーっ」と話して、それを二人に聞いてもらって、自分のバランスを保つことができました、と。
あの時、聞いてもらっていなかったら、会社に戻って、仲間や上司とぶつかってしまっていたかもしれません、と。
カフェ、やってて良かったなあと、実感した瞬間でした。
「場」の力、目には見えないお寺のはたらき、なんだと思います。
それと・・・美味しいコーヒーの醸し出す、なんとも言えない温かさ、でしょうか。