住職の日記

住職の日記

7月の掲示板のことばと住職の感想です

2021.07.06

まずは、掲示板のことば。

 
 

死を考えることは

 

  生きることなのかもしれない

 

 田村淳:著『母ちゃんのフラフープ』より

 
 

この言葉は、お笑い芸人である「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんの著作『母ちゃんのフラフープ』の中に記されていた言葉です。

淳さんのお母さんは、新型コロナウィルス感染症の感染拡大の最中、2020年8月にそのいのちを終えていかれました。この本には、淳さんの人生の物語に大きく影響しているお母さんとの関係が描かれています。

 

お母さんは、元看護師だったそうですが、最初にがんが見つかった2015年に、一切の延命措置を拒む「尊厳死求め宣言書」を家族宛に書いていました。

一度は家族の求めに応じ手術をしましたが、二度目に転移が見つかった時には手術を拒否し、自分のいのちを生き切ることを選択されました。

家族も、もちろん淳さんも手術を勧めますが、しばらく考えた淳さんは、お母さんは人生を投げ出したわけではないと思いいたります。

 

手術や治療によって体に負担をかけるよりも、短くとも元気に生きることを選択したのだと。
そして、この言葉を記されました。

 

この本は、お母さん、そしてご家族の「終活」への想いが綴られていると、僕はそのように読んでおりました。

一人ひとりが異なる想いを持ちながらも、そのことを正面から話し合い、お互いの想いや悲しみを受け入れていきます。

 

なんて、素敵なご家族だろうと思いました。

 

人は必ずいのちを終えていきます。

つまり必ず死ぬのです。

死という事実に向き合い、自ら、そして家族がその死を受け止める時、生きているということが輝いてくるのかもしれない、そんなことを思いました。

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