オリンピックのメダル
2016.08.22
もう、オリンピックは閉会を迎えようとしています。
日本は、前回のオリンピックに比べて、多くのメダルを獲得していますね。
カヌーでは、銅メダルでも涙を流して喜んでいましたが、一方では銀メダルでも、涙を流して悔しがっているという競技もあります。
たぶん、目標と、歩んできた歴史が違うんでしょうね。
最低でも金メダルなんていう言い方もありました・・・。
結果としてのメダルの色に違いはありますが、それぞれの選手が想像を絶するような努力を重ねて、競技に臨んでいるんですよね。
オリンピックに至るまでには、それぞれの「ものがたり」があったことと思います。
僕は、メダルの色よりも、そのたくさんの「ものがたり」から感動をもらった気がしています。
吉田沙保里さんと対戦したアメリカのマルーリス選手は、吉田選手に憧れ、親の反対を押し切って、12年間ただ吉田選手と対戦することを夢見て、他の選手が吉田選手を避けて階級を変えていく中でも、常に吉田選手を見つめ続けて、今回の勝利に至りました。
マルーリス選手は、吉田選手とのオリンピックでの対戦に「彼女はヒーロです。レスリング界で最も輝かしい存在の彼女と対戦できるなんて本当に光栄なことです」とコメントしました。
アテネからの12年、吉田選手は、日本のみならず多くの選手の才能と能力を引き出してきたのでしょう。
卓球の愛ちゃんも、泣き虫だったちびっこの時からテレビで見ていますから、何だか親のような気持で見ていました。
選手は、アスリートですから、トップを目指して厳しい練習をしてきて、それで金メダルを取れなくて、悔しい気持ちはあるでしょう。
でも、見ている僕たちに、申し訳ない、なんて思うことはないですよね。
僕は、どんな結果だったとしても、ここまで努力してきて、いまオリンピックのステージに立っている選手たちを讃えたいと思います。
胸を張って日本に帰ってきてほしいと思いますし、空港で迎えるマスコミは、差別することなく、選手たちを映してほしいと思います。