8月の掲示板のことばと、住職の感想です。
2019.08.01
まずは、掲示板のことば。
仏の教えを よりどころに
今、このいのち 生きて往く
「仏教の終活」 光明寺住職
最近ブームになりつつある「終活」。「終活」という言葉自体は、新しいものではなく、2010年の流行語大賞にノミネートされています。
しかし、2010年以降日本の人口が減り始め、それに伴い、高齢者率が上昇し、「超高齢化社会」や「多死社会」、「おひとりさま」という言葉をよく聞くようになり、いま、改めて「終活」ということに注目が集まっているように思います。光明寺でも、今年から「終活セミナー」を始めました。
「終活」とは、「人生の終わりを迎えるのための活動」と言われていますが、それだけではありません。やがて終わりを迎えるいのちではありますが、私たちは、日々を生きてゆかなければなりません。病気・介護・相続・お葬式・お墓・年金・家の整理…、不安なことはたくさんあります。その不安にひとりで向き合うのではなく、地域や家族で助け合って、今できることは整理し、準備し、より良い「今」を生きてゆくことはできるのです。
でも、最後に残る大きな不安は、やがて「死」を迎えるということです。「死」は怖くて、寂しい、身の事実ですが、仏の教えをよりどころにして、その事実に向き合い、今この私の「いのち」をゆったりと生きて往く。
それが、お寺で大事にしたいと思っている「仏教の終活」です。
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