7月の掲示板のことばと、住職の感想です。
2019.07.02
まずは、掲示板のことば。
いつもわがままで ごめんなさい
でも 本当の自分は もっとわがまま
(第24回「一筆啓上賞」大賞 8歳の女の子)
毎年テーマを変えて開催されている「一筆啓上賞」。手紙文化を大切にされることから、日本一短い手紙として、40文字以内の短い文章が寄せられます。この年(2016年)のテーマは、「ごめんなさい」でした。
この手紙の宛名は、「家族のみんな」へ。すごいなあと思うのは、この子は素直に「本当の自分」に向き合っているんですね。この子が「家族のみんな」へ伝えたかったのは、「ごめんなさい」ではなくて、「本当の自分」だったのではないでしょうか。
僕だったら、「本当の自分」は隠したいです。本当の自分は、そうでもないんだよ、というような言い方になってしまうと思います。
そもそも、「本当の自分」とは何者でしょうか? 私たちは、対する人によって、態度を変えています。妻に対しては夫、子どもたちに対しては父、地域の人に対しては住職。「本当の自分」は、いったいどんな人間なのでしょうか? それを知るには、自分を見る眼(なまこ)が必要になります。
素直に、自分自身に向き合うこと、それがなかなかできません・・・。
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